「別に諦めたワケじゃない」起業を決意したフリーランスエンジニアがなぜ正社員に?ー株式会社エウレカ 田野誠さんインタビュー

株式会社エウレカ 田野誠さん

「好きで活きて得意で稼ぐ」PROsheetブログ担当のたぐちです。

TVCMでも話題のカップル専用アプリCouplesやFacebookを利用した恋愛・婚活マッチングサービスpairsでお馴染みの株式会社エウレカ。今回は、エウレカのエンジニアで、元PROsheetユーザーの田野誠さんのインタビューをお届けします。

働くなかでエウレカを尊敬する気持ちが出てきた

__前回のフリーランス時代のインタビューを振り返ってみると、起業について強い決意を抱いていらっしゃったと思うのですが、どうして現在の会社に正社員としてJoinすることになったのか、まずそのあたりのお考えを教えて頂けますでしょうか?

別に(起業を)諦めたワケじゃないんですよね。。2013年8月にフリーランスとなりPROsheet経由で紹介していただいたのが、現在社員として働いているエウレカという会社です。

その当時は、週3日(エウレカで)働き、残りの2日間で起業にトライしていました。その間に自分の法人設立を計画したり、他の企業に創業メンバーとして参画する機会も2〜3回ありましたが、結局どれも全部上手くいきませんでした。

これら起業に至ることができなかった理由として、自分の問題と考えていることが2つあります。

ひとつめは「コレだ!」と思いを込められる事業へ、そもそも踏ん切りがつけられませんでした。当時考えたビジネスモデルを今から始めても問題ないとは考えていますが、未だ踏ん切りがつけられずにいます。

ふたつめに、僕自分が開発者でサービスが延びない時期に、開発へ逃げてしまう悪い癖があるのを自覚していました。本当は宣伝をしに人が集まる場所を回ったり、友達に「使ってよ」ってお願いしにいかなければならいのですが、自分から切り出すのがなかなか言えないんです。

そんな時期に並行して週3回エウレカに通っていました。エウレカはスタッフが若い子たちばかりで働く姿勢が柔軟で、とても楽しく働かせていただいてました。PROsheetで週3日行ってるとはいえ、社員と変わらず戦略や方向性を十分に共有してもらえたことが何より経験になりました。週3だから正社員だからという差がありませんでした。そのおかげで、こういう感じで経営してるんだと感じられましたし、「どういう意図でやってるんですか」と質問させていただく機会があり、そして十分に答えていただきました。その過程で経営に自分の至らないところを認識し、先輩経営者のやり方を間近で勉強できた、そういう1年間でした。

また週3日の出勤でしたが、大きな仕事の領域をさせていただきました。僕は過去に大企業への派遣経験があり、実力と関係なく派遣の裁量は決まっているのが通常だと考えていたのですが、エウレカでは違いました。

そのような僕の学習や経験の中でエウレカにリスペクトする気持ちが出てきて、本格的に自分の人生の糧にさせていただこうと12月から入社を決めました。

エウレカ

エウレカの代表的なサービス、pairsとCouples

__思い入れもー

そうですね。社員がみんな若いので、一緒に飲みに行くと僕もはしゃいで楽しいんです(笑)「この会社は凄い」っていう尊敬する想いがあり、働きながら自分の足りなさが自覚できる会社だと思っています。例えば僕が開発に逃げがちという話をしましたが、エウレカはマーケティングが強く方法論があり中から見ていて勉強できます。他にもエウレカにいて、僕は何かを成し遂げる執念が足りないと自覚できました。それだけエウレカは、経営陣をはじめメンバーの執念がすごいです。

__何に対しての執念なんでしょうか?

わかりやすく言うと、立てた目標や数字を達成する執念ですね。何かを達成するにしても「やったらできた」という状況をよしとせずに、このロジックを積み上げれば確実にできるという手配を重要視する会社なんです。マーケティング、想定、分析の上手さに尽きるんですけど、この要素が自分に足りなかった。この能力はコミットすることで、より多くが手に入ると思って入社しました。

もしこのような会社ではない会社へのアサインでしたら、たぶん普通に仕事してお金をいただいているだけになっていたと思います。

今、入社して一ヶ月が経過しました。いちど独立してフリーランスとして3〜4社ほどお手伝いさせて貰った後にまた会社員に戻ってみると、昔の会社員だった頃と比べて自分の従業員としてのあり方が変わったと感じています。フリーランスだと何でも一人でやらなきゃいけないので、エンジニアとしての本業以外に確定申告や営業をしないといけない。そういう経験をしたのでエンジニアとしてだけではなく、外の方々とのリレーション構築させていただいたりなど自由な感覚で仕事させていただいています。その点ではそのような動きを歓迎してくれるエウレカという会社へ感謝しています。僕がこの会社でやったことは、必ず将来の自分が再現できると考えています。

フリーランス時代は受託を一切しなかった

__フリーランス時代についてお伺いします。生活のためにやりたくない仕事もするフリーランスの方もいらっしゃいますが、そういう事はなかったんですか?

僕にとって苦手な受託は殆どやりませんでした。友達経由で紹介いただいたベンチャーの代表の方と仲良くなり、週に決まった時間で訪問する契約をし、そこで仕事をさせていただくのが主な営業パターンでした。僕がお手伝いできる問題をできるだけ早く解決する、といった働き方をさせていただきました。

__基本やりたいからやっている仕事ばかりだったという事でしょうか?

元々こだわりがないので、どの事業をお手伝いさせていただいても共感できてしまうんです(笑)「このビジネスいいですね。面白そうですね」って感じで。色んなお仕事をさせて頂いて楽しかったです。写真撮影をさせていただいたり、使用する技術の誘導をさせていただいたり、戦略会議へ入って数値目標の意識づけについて施策を遂行させていただいたり。

__技術以外の事意外もされてたんですね。柔軟だったんですね、考え方が。

友達の会社という事もあって、気安くお付き合いさせていただきましたし、意思決定者との距離が非常に近かったおかげです。フランクな会話が多かったため、彼らの考えていることがよく理解できていました。なので自由な動きをさせていただきました。

__辛い事とかはありませんでしたか?

僕がフリーランスをやっていて一番辛かったのは確定申告でした(笑)ですが、クラウド会計ソフトのお陰でだいぶ楽になりました。また営業についてもエンジニアは勉強会とか交流会も多くて、色々な繋がりができてくるなかで結構お仕事の話を頂いたりしました。 正社員とフリーランス、楽しさの種類が違うだけでどちらにも良さがあります。フリーランスを経た後に会社員になると、フリーランス時代の財産があるので、それを使ってどうやって会社のミッションをこなすかというのが今は楽しいです。

最初に登記しておけば良かった?

__こうしておけば良かった?みたいな事はありますか?

これは僕の性格をうけての個人的な話ですが、起業(法人設立)を目指すのであれば、フリーランスとして働くのはあまり正解ではなかったと考えています。法人として仕事を受けるべきでした。法人として仕事を遂行させていただいて、人が足りないから雇い、大きい単位の受託へ移行し、いずれ自社サービスへ移行していく、というのがなかなか腰の重い僕としては良かった。実際にそのような会社は数多くありますし。週3日(フリーランスとして)自分の稼いでる時間を、法人として仕事を受けて、自分の会社の仕事だと思って取り組んだほうが良かった、と思っています。実はそのほうが自分の会社に実績や思いを貯めていけると考えています。腰の重い僕にとっては、実際に何をやるかは登記した後であがくべきでした。

起業といってもCEOの立場にいなくてもいいかもしれない、とは最近考えています。CTOという立場でも十分にサービスの成長や経営に寄与できます。得意なことを活かしてコミットする方法は、入る企業によって本当に様々だと感じました。もちろん技術の強みをもってCEOとして生かすということにも未だに興味をもっています。

__CEOに向いてないエンジニア、CTOの方が向いているというタイプもいらっしゃいますが…

向いていることと、やること、は全く別だと考えています。向いてなくともやらなければならないなら「どう向いていないのか」っていうのを意識してやればよく、できない部分はできそうな人にバトンタッチする諦めの良さがあれば、迷惑をかけずにやれると思います。もしかするとやってみたら得意かもしれないですし(笑)

40歳の自分が楽しみ

田野さん

__冒頭で「起業を諦めていない」と仰っていましたが、今後をどうしていきたいですか?

フリーランスやってた時のフリーな感覚で仕事を続けていかないと、就職したことに意味がないと思っています。自由な感覚でありながら自社の経営へコミットしながら仕事をする、経営層でなくとも経営の事を理解したいという気持ちは、僕にとってはフリーランスや起業を目指した経験の結果だったと思います。 以前は20代の人がどんどん起業するのを見て焦っていました。今36歳で就職しまして、しばらくお世話になるつもりですが、そうなると起業するタイミングって40歳を超えてくるのかなと考えています。以前であれば焦っていましたが、今は40歳は40歳なりの起業の仕方があると考えていて、それに賭けてみようかなと思っています。フリーランスの感覚を持った自分が会社へどう貢献出来るのか、どういう風に自分が変わっていくのか楽しみです。なので今は起業を一旦忘れてエウレカにフルコミットしています。

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