リモートワークを快適にする、ソニックガーデンこだわりのオフィス

ソニックガーデン

「好きで活きて得意で稼ぐ」PROsheetブログ担当のたぐちです。

さて、PROsheetでは常駐による週2日〜のお仕事を紹介していますが、それ以外の時間は受託開発などでリモートワークをされているユーザーさんも多くいらっしゃいます。
著書「「納品」をなくせばうまくいく ソフトウェア業界の“常識”を変えるビジネスモデル」も話題の倉貫義人さん率いる株式会社ソニックガーデンはリモートワークもオフィス勤務もどちらもOK。そんな情報を耳にした私は、今回ソニックガーデンのオフィスにお邪魔し、リモートワークについて色々とお伺いしてきました。

リモートワークをしたいなと思ってリモートワークの会社にしているわけではない

ソニックガーデンの社員は代表の倉貫さんを含めて全12名ですが、キャリアプラン上「弟子」と呼ばれている新卒社員2名以外は全員リモートワークOK。倉貫さんご自身も予定がなければご自宅でお仕事されています。
そもそもなんでリモートスタイルなんでしょう?

倉貫さん「そもそもリモートワークをしたいなと思ってリモートワークの会社にしているわけではないんです。ウチは受託開発と自社サービスをやっていますが、お客さんのところに行って仕事をするわけでなないし、打ち合わせも来て頂くかオンラインでしているので、時間の拘束を受けないんですね。お客さんに対しても完全に成果だけ出せば良いし、会社の上の人間が管理しなくても会社としてお金がたまる仕組みであればほったらかしでもいい。だとしたら会社来なくても成果出せるし、会社来なくていいいなら東京の近くに住んでなくてもいいし遠くで働くことも出来る。リモートワークをしたいんじゃなくて、結果としてリモートワークでもいいっていう感じでやってるんですね。」

また社員のうち完全に在宅勤務でやってるのは兵庫県と岡山県に住むお2人。中途採用でしたが、入社時点で兵庫県と岡山県に在住しており、現在も全く問題なくお仕事されているそうです。

倉貫さん「地方でリモートワークというと、業務委託や委任契約も多いと思いますが、正規社員の同じ契約。また普通は地方と東京で給与格差があるんですが、それもない。そういう意味では地方に住んでる方が得かもしれない(笑)」

リモートスタイル+コワーキングスタイル

先述のとおり、お弟子さん以外の社員の方はオフィスに来てもいいし、在宅でもどちらでもOK。

そんなソニックガーデンのオフィスではリモートワークを快適に、そして滞り無く行うための様々な工夫、環境づくりをされています。

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    エレベータを開けるとカラフルなロゴがお出迎え

例えば、Skypeミーティング用のテーブルには、大きいモニターはもちろん全員の顔が見られるように魚眼レンズを使ったり、高性能な集音マイクを使ったり、同じオフィスにいるような一体感を持たせる工夫が。

オフィス内も会議室がなく開放感があり、まるでコワーキングスペースのようです。

倉貫さん「僕らはそれを【リモートスタイルとコワーキングスタイル】と呼んでいます。」

そしてソニックガーデンでは、リモートワークをしている人たちと同じオフィスにいるような環境を作るためのツール「Remotty」を開発しました。

倉貫さん「最初はSkypeの音声をずーっと出しっぱなしにしてたんですけど、音声繋がっててもずーっと黙々と仕事をしてるだけなので意味がないし、打ち合わせが始まったら音声が発散しちゃうのは良くないなと思って。で、一時期全員チャットで繋げていたんですけど、自分とまったく関係ない話題で盛り上がってても画面に通知が出るのがうっとおしいですよね。で、もっと気軽に雑談が出来るツールがあるといいよねって作ったのがこのツールです。」

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倉貫さん「パソコンのカメラで皆の顔をリアルタイムで映しているので、いるのか不在なのかもわかる。こうやって顔を並べているとオフィスにいるのかリモートでやってるのかあまり関係ないんですよね。」

なるほどこれは便利!因みにこのRemotty、”4時間限定”で私達も無料で利用できるそうです。

ギルドは自分の好きな立場のまま納品のない受託開発が出来るというスタンス

ソニックガーデンといえば、著書にもある「納品のない受託開発」、そしてギルドを思い浮かべる方も多いと思います。ギルドというのは法人個人問わず、「納品のない受託開発」ができる会社や人を増やしていける仕組みです。

倉貫さん「ギルドはリモートを推奨しているんですが、今ギルドをやってもらっている会社さんも岡山の会社ですし、近くギルドに入ってもらう人も、愛媛県の人です。ギルドは会社辞めなくてもいいですし、法人もOK。自分の好きな立場のまま納品のない受託開発が出来るというスタンスです。」

もっとかっこいい名前ないの?

会社のコンセプトである「納品のない受託開発」、凄くわかりやすくて良い意味で”引っかかるネーミング”ですよね。しかし、「もっとかっこいい言葉ないの?」なんて言われた事もあったそうです。

倉貫さん「社内でも色々議論したんですよ。他の候補もあったんですけど、かっこいい横文字つかっても伝わらないし、『◯◯は納品のない受託開発で』って言い直したりするのも面倒なので◯◯も取っちゃおう、みたいな。意味を表す言葉が一番いいんじゃないかと。」

著書の売れ行きも好調で、講演で全国を飛び回る日々が続いていらっしゃいます。

倉貫さん「ビジネス書とIT系のちょうど重なるところなので、結構ビジネスの人も読んでいただいてますし、IT関係ない人も読んで頂いてます。元々本の形にしたのがIT系以外にも広がるようにするためで、出版社さんもビジネス書の会社ですし。色んな人に広がってるのが嬉しいですね」

自分に起きた変化を周りにも伝えていきたい

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さて、最後に倉貫さんに好きな言葉を教えてくださいとお願いして出てきたのがこちらの2つ。

倉貫さん「【Social Change】はアジャイル開発の元祖って言われている開発者Kent Beck (ケント・ベック)が言ってる言葉で、もちろん社会を変えていく、自分を変えていくっていう意味もあるんですけど、自分に起きた変化を周りにも伝えていきたいなと思っていて。会社の利益や経営の事だけじゃなくて、それをどう還元していこうか考えた結果、それをブログで還元していこうって事で、ブログのタイトルにしています。【心はプログラマー、仕事は経営者】は講演で言ってるモットーなんですけど、今95%は経営の仕事でプログラムの仕事はしていないんですけど、元々プログラマーだし、プログラマーとしてどう仕事をしていったら幸せになれるのかを追求してきたので、その気持を忘れずにいたいなということで、書きました。」

なるほど、プログラマーとしてどう仕事をしていけば幸せになれるのかを追求していった結果が、現在のソニックガーデンさんのワークスタイルに繋がっていってるんですね。では、PROsheetの週2日〜という働き方についてはどう思いますか?

倉貫さん「週2日からという仕事のスタイルは、とても先進的で良いと思います。0か100かというすべてを1カ所に依存する働きかたは、フリーランスの自立を妨げますし、お互いに依存しすぎるのはリスクがあります。本当に優秀な才能はみんなでシェアするという発想がもっと広まれば良いな、と思います。私たちソニックガーデンでもギルドという仕組みを用意していますので、一緒に新しい働きかたを広めていければ、と思います。

ありがとうございます!ソニックガーデンさんの実践する働き方が今後他の企業にも広がって、多様な働き方の促進に繋がっていけば良いなと私どもも思っています。

以上、ご協力頂いた倉貫さんを始めソニックガーデンの皆さん、ありがとうございました!

「好きで活きて得意で稼ぐ」を支える。週2回の開発・デザインディレクションお仕事紹介

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