【ユーザー取材】エースチャイルド株式会社 代表 西谷雅史さん

エースチャイルド西谷さん

「好きで活きて得意で稼ぐ」PROsheetブログ担当のたぐちです。

本日ご紹介するPROsheetユーザーはエースチャイルド株式会社 代表取締役の西谷雅史さん。
「ネット上のいじめや犯罪などの危険から子供を守るには?」
今、多くの親が抱える問題ですが、西谷さんが提供しているWebサービス「Filii」は、子供のSNSアカウントやスマートフォンへのデータを分析し、危険情報を親子で共有するサービスです。

今年6月にはAndroidアプリもリリースされ、つい先週も「スッキリ」や「ひるおび」といったテレビ番組などで紹介され、他多くのネットニュース・新聞など各種メディアで話題になっています。それだけ、ネット上の犯罪やいじめが大きな問題になっているんですね。

エースチャイルド

8月13日に放送された「ひるおび」

今回は、どのような経緯で西谷さんがこのサービスを始めたのか、そんな話を中心にお伺いしてきました。

子供向けのサービスをやりたくて起業した

__エンジニアになるまでの経緯を簡単に教えてください。

パソコンを始めたのは中学校くらいですね。友達の家も買ったんで、一緒に買おうって。
当時ゲームを作るためのゲームというのがあって、それでプログラミングをやったのが最初です。
そんな感じで中学校くらいから徐々にパソコンに触れていって、大学進学するときも他にもやりたいことがあったんですが、検討した結果IT系でいこうと、情報工学を選びました。

__大学院卒業後、日本総合研究所に就職されましたが、どういった理由で?

ソフトウェアハウスも色々あるとは思うんですが、自社でコンサルからシステム繋げて運用してっていうトータルで出来る事がしたかったんです。日本総研は三井住友銀行のグループ会社なので銀行やクレジットカードなど自社グループの仕事ばかりなんですが、それ以外の仕事をするために分社をした会社がJSOLという会社なんですね。で、そっちのほうが面白そうだったのでそっちに転籍したんですね。

勉強やVCへの提案・・・起業準備に約2年

__それから起業しようと思ったキッカケは?

JSOLで6年くらいはプログラミングなどの所謂エンジニア職をしていたんですが、どちらかというとアーキテクトというか、どういう風にシステムを作るとかパフォーマンスがどうのっていう話をするのが好きでした。
転籍して3〜4年後に新規事業を立ち上げる事になって、その必要性が出てきた。それでプロトタイプを作ったり、ゼロから立ち上げてそれで上手く売れるようになれば運用もやるっていうようなトータルで動かしていく仕事を3年くらいやってたんですけど、まぁなかなか形にはなりづらいっていうのと、やっていくうちに子供向けのサービスをやりたいと思って、広くB2Cをやれないかとちょっと探りを入れてたんですけど、会社の方針でB2Cはやりませんって明確に言われてしまったので(笑)もちろん子供の為に事業をやっているクライアントもいるので、間接的には子供の為にはなってる事もあるんでしょうけど。やっぱり直接的な事をしたいなと思い始めて、ここじゃ出来無いなと。
それでいっその事自分でやってみようかなと。その頃32歳くらいだったんですけど、起業の準備に1年半〜2年くらいかけたんですよ。起業しようと決めてから、起業ってなに?とか会社を作るってどういうこと?どういう手続があるのか、税金や会計についてとか、起業してる人がどういう資金繰りをしているのか…といろんな面を勉強したんです。

Filli

FilliのWebサイト。

__中には勢いで起業する人もいますよね?

ありえないですね(笑)計画を立てないとやりたくないんで。
あと起業って仕事辞めないといけないじゃないですか、収入も減るし。でも僕結婚して子供もいたので、そうなってくると勢いでは確かにできないと思って。家族の理解も自分の納得感も得るために、自分が作ったビジネスモデルがイケてるのかどうかを判断するためにベンチャーキャピタルに出資して貰うっていうのを起業の条件にしたんですね。なので仕事しながらビジネスモデルを練って、色んなVCさんに持っていって、「なにこれ?」とか言われて(笑)やっぱり出資を得るまでが結構大変で、最終的にはサムライインキュベートさんに出資して貰ったんですけど、それも3回くらい打ち合わせして、その上で今やろうとしているサービスの原型を出して、それをブラッシュアップして。「惜しいね」「発想はいいんだけどね」「次100個くらい考えてきて」みたいな。最終的には数百、500以上は出してましたね。

でも僕が起業する時にはなかったですけど、PROsheetみたいなのがあると、取り敢えず起業っていう事も出来そうですよね。「何がやりたい」っていうのが明確じゃないとズルズルしちゃいそうですけど、起業しやすくはなると思います。

Filiiの管理画面

__「Filli」のネットいじめから子供を守るっていうコンセプトに行き着いたのはどういう経緯があったんですか?

出資して貰ったサムライインキュベートの榊原さんにいくつか出したアイデアの中で一番しっくりきたのがこれだったんですね。榊原さんの本に「やりたいことリスト」みたいなのがあって、リストの始めに「いじめをなくす」ってのがあって、その時は本出てなかったんですけど、後で本読んだら書いてあって。
初めはSNSの監視っていう観点だったんですけど、これでいじめがなくなるんじゃないかなと思ったら今まで見えてないところが見えるようになって。それからブラッシュアップして今の形に繋がって。

__多くのメディアにも取り上げられていますが、実際の親御さんの反響はいかがですか?

問合せは多いですね。夜な夜なメールで返信しています。
Facebookってさまざまな生活データがとれるんで、Facebookは「分析手法の検証」というファーストステップとしての位置づけでした。やる前から認識はあったのですが、子供が使っているSNSってやっぱりLINEで、Facebook、Twitterでは反応が薄かったです。アンケート取ってみると、「スマホや特にLINEに対応してないと意味無い」という意見がかなり多かった。それでLINE対応しないと駄目だっていう話になってLINEに対応しました。

ただ、LINE対応も含めてスマートフォンアプリにしたんですが、それだとある程度スマートフォンが使える親御さんじゃないと操作が難しいんで、問合せ対応がすごく大変ですね。「メールが届かないんですけど、どうしたら良いですか?」みたいな質問が結構あったりして。一個一個答えてるんですけどね。
やはりスマートフォンってITリテラシー高い人が使う傾向があるので、色んな人に使ってもらう為にも啓発活動が必要だっていう事で講演したりしています。

Filiiモバイル
 
__SNSなどのデータを監視・分析するには子供の承諾が必要な仕組みですが、拒否されたり嫌がられたりしませんか?

よく聞かれる質問なんですが、お金を出しているのは親なので、承諾せざるを得ないみたいですね。あと小学生や中学生だと持ち始めのタイミングにやってみたり。まぁ高校生だと難しいですけどね。あと、承諾してもらいやすいように、会話の中身は見えないように工夫はしてるんですよ。危ない部分だけ(親に)伝わるように。でも、なかなかそういうのってなかなか伝わらないですよね。それで、そのために小学校や中学校で講演したりとか啓発してるんですね。啓発団体を作ったんですよ、北海道大学の先生やセキュリティ会社、弁護士の方達と一緒に(啓発団体『インターネット安心安全利活用推進機構』(SSIPA:すしぱ))。僕も副理事長をやっています。

__サービスはもちろん、会社として、今後どのように発展させて頂きたいと考えていらっしゃいますか?

Filiiについては、フィルタリングなどと同じく(子供を犯罪から守る)選択肢の一つとして考えて貰えるよう浸透させたいですね。あとフィルタリングやってる会社さんや、国や行政などとも協力していきたいなと考えていますし、それ以外にも子供の為になる事を広くやっていきたいなと考えています。キャリア教育も将来的にやりたいと思ってますし。また、データ分析という技術は応用範囲が広いので、子供の為に限らず広い範囲で手がけて行きたいと思っています。

起業したい人には最適

__好きな言葉を教えてください。

エースチャイルド西谷さん

茎が強いからこそ稲穂は天を衝くように大きく育つよっていう意味なんですけど。
たまたま見ていい言葉だなと。
PROsheetとかで収益基盤を作って、自分でやりたい事で、世界を狙いましょう、という事ですね。

__上手くまとめてくださってありがとうございます(笑)
僕は計画したり調べたりするのが好きなので、根っこっていうか茎は大事ですね。
その場で勢いで決めた事でも、その後で必ず裏取りもするんですよ(笑)

__では最後にPROsheetについては一言お願いします。
先ほども言いましたが、起業したい人には最適ですよね。起業したいけど資本が心配な人には特に。
僕も仕事探したりすると、やっぱりフルの常駐仕事が殆どだったりするんで、週2〜3日で良いならいいですよね。あと僕の場合仕事が決まるのが凄く早かったので、それも良かったです。

以上、西谷さんのインタビューをお届けしました。

「Filii」はネット上の犯罪やいじめといった全国の子供を持つ親が抱える大きな問題の解決策の一つとして、大きく貢献できる可能性を持ったサービスですよね。そんなサービスの発展にPROsheetも少しでも貢献出来ているのかな、と思うととても嬉しいですね。インタビューのご協力ありがとうございました。

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