未経験でもプログラマーになれる? – 海外のエンジニア教育事情

対談

「好きで活きて得意で稼ぐ」PROsheetブログのたぐちです。

弊社が運営するコワーキングスペースLightningspot(PROsheet稼働ユーザーには無償で利用提供しています!)によくいらっしゃるユーザーの粟島正俊さん

先日PROsheetのCTO大野が粟島さんに声を掛けて色々と話をしていたんですが、そこに弊社代表中川が、「PROsheetのCTOとユーザーの対談なんてどう?」と無茶ぶりw

というワケで、お二人の会話に突如お邪魔してみました。

開発の仕事がどんどん減っちゃう

大野「粟島さんも週3(で稼働中)ですね。どうですか、もう1ヶ月ぐらい経ちますよね?」

粟島さん「そうですね、ちょうど1ヶ月ですね。やっぱり本当急激に今成長している時期なのだろうなっていう。わちゃわちゃ感が結構やばいですね。(粟島さんの契約先は成長ベンチャー)」

CTO × ユーザー対談

粟島さん(左)大野(右)

大野「今粟島さん(個人で)大学生向けのプログラマー講座やってますよね。」

粟島さん「大学生の他に、社会人も始めました。」

大野「それにしても、アプリケーションを作るハードルが昔よりだいぶ下がりましたよね。」

粟島さん「本当そうですよね。やっていても、本当そうですよねって言いながら僕、昔そんなやっていなかったのですけど」

大野「昔はサーバー触れて、HTTP通信も何となく分かって、というかやらないと出来なかったのですけどね。」

粟島さん「そうですね。今はもうサーバーもすぐ立てられるし。」

大野「仕事がどんどん減っちゃう、開発の(笑)」

粟島さん「本当そうですよね。開発者の仕事がどんどん減っていきますね。」

大野「今のうちに自分の事業を立てて、技術があることをアドバンテージにして何かやらないとヤバイ気がするのですけど、どうですかね?」

粟島さん「そうですね。今後どうなっていくのですかね、確かに。」

海外のプログラマー教育事情とは?

粟島さん「海外では結構成功している例がいくつかあって。」

大野さん「教育で?」

粟島さん「はい。ここはAppアカデミー。プログラマー養成学校」

App Academy

授業は無料、支払いは就職後に。プログラマー養成学校「Appアカデミー」 « WIRED.jp

大野「紹介のところで稼いで、教育がタダ?」

粟島さん「そうです、そうです。無料で教えて、就職したら年収の15%を貰うという。」

大野「(サイトを見ながら)半年でそこまで教えきっているのはすごいですよね。」

粟島さん「すごいですよね。でも結構カリキュラムとかもう盛り盛りでしたね。」

大野「離脱する人とかいないのですかね?」

粟島さん「確か見たんですけど、5パーセントぐらいだったはずです。」

大野「低い。」

粟島さん「はい。だから最初に絞っているのでしょうね。入学者を。例えば年収500万だとして、一人当たり75万って。ただ、6ヶ月一人みっちり教育して75万、専門学校だったらかかりますよね。だから15パーセントは妥当なんですよね。あと、Appアカデミーもそうだし、あともう1個Flatiron Schoolという所でも・・・」

Flatiron School

12週間で年収7万ドルのプログラマを育てるニューヨークの職業訓練校Flatiron Schoolが$5.5Mを調達 | TechCrunch Japan

大野「コードを1行も書いたことのない者をプロフェッショナルなプログラマーに変える。4週間?」

粟島さん「はい。でもこれもすごい入り口をめちゃめちゃ絞っていて、10パーセントとかまで。」

大野「なるほどそうするしかない。だからそこを、人をうまく見るのがノウハウなのかもしれないですね。」

粟島さん「あとはもうこういうリアルの形でやっていくのもアリなのかなっていう風に。オンラインにこだわらず。」

大野「そうですね。そんな感じに思いますね。PROsheetに関してもちゃんと面談してやっています。オンラインだけで多分完結出来ないと思うので。人選ぶにしても、話して選ばないと、年収7万ドルになる人って分からないですものね。」

粟島さん「そうですよね。」

大野「となるとめちゃめちゃ大規模にシステマティックにスケールするっていうモデルはなかなか作りづらそう。」

粟島さん「そうですね、システマティック。だから某パソコンスクールみたいな感じですかね。」

大野「しかも結構高いらしい、チケットが。チケット制で、使わなかったら失効するって感じだったかと。それやっちゃうと多分、教育、マーカーが疎かになっちゃうと思うので。以前資格を取らせる学校にいた事があるのですが、最初に授業料をボンッともらって、脱落してもいいから授業料をもらえればいいって感じなんですよね。でも、そういう仕組みで勉強してもなかなか最終的に7万ドル稼げるエンジニアにはなれないし、そこで授業に出られるか出られないか、ついてこられるかこられないかでフィルターがバーッとかかっていって、最終的に残る人は少数って感じになっちゃうのですよね。」

粟島さん「なるほど。年収どれだけ稼げるプログラマーになれますよっていうのが価値なのですかねやっぱり。それ言い切っちゃうみたいな。この例で言うと。」

粟島さん

大野「あと専門学校については行ったことないからわからないですが、昔よく言ったのは、ゲーム系の専門学校行っても、就職出来る人って本当にその中で一握りだっていう話で、学校来なくても一人で勉強しちゃうようなやつじゃないと、就職出来ないと。なので、専門学校とりあえず入学してもらって、いてもらったら金になるからっていうところで、あんまり教育の質っていうのは良くなさそうな気がしますね。さっきのAppアカデミーとか、Flatiron Schoolのモデルだと、教育に力を入れざるを得ないけど。こういうのがたくさん出来るといいのですけど」

粟島さん「そうなのですかね。”タダで教えて無料で学べて就職にも繋がる”というのは、キャッシュフロー的にキツイんですが(笑)」

大野「最初から自己資金で10人ぐらい教えてみたいな感じですかね?」

粟島さん「そうなのですよ。」

大野「粟島さん、サービス自体はいつローンチ予定ですか?もう登記は済ませました?」

粟島さん「今はもう(登記)申請していて、今は講座の中身をとりあえず磨いていかないといけないので、それで講座をまずやろうかなという感じです。」

大野「まだちょっと方向性は探っていらっしゃる感じですか?」

粟島さん「そうですね。はい。」

教育はあくまでもキッカケ

大野「粟島さんはどうしてプログラマーを育てようとか、教育をやりたいって思ったのですか?」

粟島さん「僕、大学生の時に普通に1回勉強しようとして、ダメだったのですよ。ダメだったのですけど、でも最初にワークス(アプリケーションズ)に入ったとか、ジェネストリームで出来ることが格段に広がって、プログラミングでこんなに自分のキャリアの幅とか、提供出来る価値っていうのが広がるのだというのをすごく感じたので、それを大学生の時の自分に教えたかったなという風に思ったという感じです。」

大野「ほお、素晴らしいですね。大きく言うと国の発展にもなるので、プログラマー教育は。」

粟島さん「まあ、そう。足りてないっていうのもまあ感じていたので、それはいいことだなと思って。」

大野さん

技術をアドバンテージに・・・

大野「今じゃ職業訓練でAndroidアプリの勉強もやってるし。角川が国と一緒に何かやっていたような気がするのですけど・・・。」

粟島さん「そう、角川と早稲田とかが一緒にやっているのですよね。」

16〜20歳は受講無料。アプリ専門のプログラミングスクール「Tech Institute アプリ開発者養成講座」が開講 : ライフハッカー[日本版]

粟島さん「1993年4月1日以前に生まれた方は、70,000円か。安いですよね。だって全部65回ですものね。盛り盛りですよ、大分。」

大野「恵まれていますよね、今の人って。焦りますね。プログラムが出来てプラス何が出来るかっていうのが今後問われそうです。」

粟島さん「そうですよね。」

大野「今後のキャリア形成について、プログラマーも色々考えないとですね。やっぱり今自分で学ぶ力持っているエンジニアにはもっとどんどん学んで欲しいですね。教育ってあくまでもきっかけ、学び方を教えるだけでしかないです。自分で学べる力、ノウハウ持っている人たちはそれを使ってどんどん学んで欲しい」

粟島さん「そうですね。確かに。」

大野「ところで、新しい言語を学ぶモチベーションとか、何かあります?」

粟島さん「新しい言語を学ぶモチベーションですか?結構僕はそんなに勉強とかをしないタイプなのですよ。必要になった時に、それが必要だったら、キャッチアップをして使うみたいな感じでずっとやってきました。」

大野さん「必要になったらというか、使うと楽が出来そうっていう。これ使うと今までの作業が半分ぐらいになりそうだなとか。

粟島さん「後は、例えば ”Cu-hacker(粟島さんが前職で開発したサービス)のiOSアプリ作るけど、私しかいない” みたいな。じゃあ自分でやるしかないみたいな感じですよね。」

大野さん「確かにそういうのありますよね。」

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・・・というワケで、プログラマーの教育とキャリアについて語って頂きました。今は昔に比べてプログラミングを学ぶ環境や機会にも恵まれているんですが、その分、大野が言うように技術をアドバンテージにして更に一歩進まなくてはいけない時代になりつつあるのでしょうか。35歳定年説より怖いフルスタックエンジニアしか生残れない未来とは – paiza開発日誌という記事が話題になったのも記憶に新しいですね。

ビジネス書「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」においても、主体的な未来を築くには「高度な専門知識と技能を身につける。その後も必要に応じて、他の分野の専門知識と技能の習得を続ける。」事が必要とあります。

PROsheetのユーザーさんはご自分でプロダクトやサービスを作ったり起業されている方がとても多いからか、ただ単に「自由な働き方」を謳歌されているだけでなく、皆さんすごく勉強していらっしゃいます。自分自身もそして周りも技術や学ぶ姿勢への要求が高い方が多くて、非プログラマーの私でもすごく刺激になります。そんな事を実感した対談でした。

「好きで活きて得意で稼ぐ」を支える。週2回の開発・デザインディレクションお仕事紹介

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