ITエンジニアになりたい人の中には、基本情報技術者試験の受験を検討している人も少なくないでしょう。基本情報技術者試験を受験しようと思われている方の中には、午前試験の難易度が気になる方もいるのではないでしょうか。今回は、基本情報技術者試験の午前試験の難易度についてご紹介しますので、午前試験の難易度が気になる方はチェックして下さい。
Contents
基本情報技術者試験とは?
基本情報技術者試験とは、経済産業省管轄の情報処理推進機構(IPA)が主催する試験で、主に高度IT人材に必要なITの基本スキルが試されます。基本情報技術者試験は世の中にあるIT系資格の中でも比較的有名で、学校や企業の中には基本情報技術者試験の受験を推奨しているところも少なくありません。
基本情報技術者試験は、午前試験と午後試験にわかれて実施されます。午前試験は9:30分〜12:00まで、午後試験は13:00〜15:30まで行われます。もちろん、基本情報技術者試験に合格するためには午前試験と午後の両方で合格点数を獲得する必要があります。
基本情報技術者試験午前試験の概要
基本情報技術者試験の難易度をご紹介する前に、午前試験の概要をご説明していきます。
出題範囲
午前試験の出題範囲はテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の3つの分野です。
出題数
午前試験の出題数はテクノロジ系が50問、マネジメント系が10問、ストラテジ系が20問の合計80問となっています。
試験時間
午前試験の試験時間は150分です。
合格基準
午前試験の合格基準は得点率60%以上獲得することです。
合格率
合格率は実施年度によって変化しますが、平成29年度に実施された基本情報技術者試験の合格率は22.1%です。
基本情報技術者試験午前試験の難易度は?
午前試験の概要を把握できたところで、さっそく午前試験の難易度をご紹介していきます。
午前試験の難易度はやや高め
情報処理推進機構が認定を行っている資格の中でも、基本情報技術者試験は比較的難易度はやさしめですが、情報系の学習を今までしてこなかった人には少し難易度が高いでしょう。
基本情報技術者試験の午前試験では、ITの基本的な問題が中心に出題されますが、基礎知識であっても初学者が理解することは難しく、午前試験の難易度が高いと感じる人は多いです。実際に午前試験では、基礎理論だけでなく、アルゴリズムやプログラミングなども問われます。また、プロセッサやメモリなど初学者には少し難易度の高い単語も午前試験の問題文の中に数多く登場します。そのため、午前試験はしっかりと勉強しないと合格できない難易度の試験と言えます。
このように、午前試験は初学者にとって難易度がやや高めですが、基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門なので、未経験の人でも午前試験で合格得点を叩き出すことはできます。そのため、IT初心者では合格できない難易度の試験ではないでしょう。
テクノロジ系対策のみで午前試験をパスできない
専門学校に通って技術系の勉強をしている学生は、テクノロジ系の知識をすでに習得しているので、午前試験のテクノロジ系の問題を解いていくことに難易度を感じる人は少ないです。しかし、基本情報技術者試験の午前試験をパスするためには、テクノロジ系だけでなく、マネジメント系やストラテジ系の知識が必要です。マネジメント系やストラテジ系は技術系の専門学校に通っている学生でも学ぶ機会は少なく、情報系の学生でも容易に午前試験をパスすることはできません。そのため、午前試験は学習経験がある人でも勉強しないとパスできない難易度の試験と言えるでしょう。
合格率からも難易度が高いことが伺える
基本情報技術者試験の合格率は平均して20%から30%ぐらいです。世の中にある資格と比較しても、比較的合格率は低くなっています。合格率からも難易度が高いことを伺うことができるでしょう。
基本情報技術者試験はこんな人にオススメ!
午前試験の難易度は比較的高く、午後も合格点を叩き出す必要があるので、合格難易度はやさしくありません。基本情報技術者試験の難易度は低くありませんが、これから受験をおすすめしたい人をピックアップするので、当てはまる人はさっそく午前試験対策を開始することをおすすめします。
IT業界で働きたい人
初学者には難易度が高いですが、これからIT業界で働きたい人は、さっそく午前試験対策をすることをおすすめします。基本情報技術者試験はIT業界で働く人に求められる基本スキルを試す試験です。基本スキルが働く前からあれば、IT企業に就職した後もお仕事についていきやすいですし、企業側も教育の負担を削減できるので就職を有利に進められる可能性があります。そのため、やさしい難易度ではありませんが、IT業界で活躍していきたい人は取得をおすすめします。
IT資格を今後取得していきたい人
IT資格を今後いくつか取得していきたい人は、手始めとして基本情報技術者試験の受験をおすすめします。基本情報技術者試験の勉強をすれば、高度IT人材に必要な基礎を身に付けられるので、勉強で得た知識はほかのIT系資格試験でも役立てられる可能性があります。そのため、難易度は高いですが挑戦しておいて損はないでしょう。
基本情報技術者試験に合格したら、次は応用情報技術者試験に挑戦しよう!
難易度はやさしくありませんが、勉強して合格できる人もいるでしょう。もし、基本情報技術者試験に合格することができたら、次はさらに難易度の高い応用情報技術者試験に挑戦してみてはいかがでしょうか。応用情報技術者試験と基本情報技術者試験の合格率はあまり変わりませんので、あまり難易度は変わらないのではないかと思われる方もいますが、問われる問題の難易度が増しますので、基本情報技術者試験よりもかなり合格難易度は上昇します。また、応用情報技術者試験の午後の出題形式は記述式になりますので、その点も難易度を高くしている要因と言えます。
このように、基本情報技術者試験に比べて難易度はかなり上昇しますが、合格することでワンランク上のITエンジニアであることを証明できます。そのため、ITエンジニアとして今後働いていきたい人は取得することをおすすめします。
資格を取得したら、腕試しをしてみませんか?
基本情報技術者試験の難易度は高いですが、午前試験と午後をパスし、無事に合格することができたら、ITエンジニアとしてのスキルがどのぐらいあるのか腕試しをしてみてはいかがでしょうか。ITエンジニアとしての腕試しをする際には、PROsheetやLancersTopの利用をおすすめします。
PROsheetやLancersTopは個人事業主に案件を紹介するサービスを実施しています。特に紹介している案件はIT系のものが多いです。基本情報技術者試験合格に必要なスキルが求められる案件も多いので、受注できれば案件に挑戦しながら自分のスキルを腕試しできるでしょう。
まとめ
午前試験は午後に比べて問題の難易度は低いですが、しっかりと勉強しなければ技術系の学生でも合格を勝ち取ることは難しいでしょう。難易度は低くないので、学習時間を作り、合格を勝ち取るために日頃から午前試験の対策をしていくことをおすすめします。