橋田一秀さん
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【エンジニア取材】株式会社 ホットスタートアップ 橋田一秀さん

「好きで活きて得意で稼ぐ」を応援するPROsheetブログ。担当のたぐちです。
今回のエンジニアインタビューはブログ「30歳からのスタートアップ」も話題のスタートアップエンジニア、橋田一秀さん。プログラマーになるまでの紆余曲折の経緯、そして今後の展望を語って頂きました。

大学時代はプログラミングを挫折

プログラミングをちゃんとやり始めたのは26歳からなんですよ。

だけど、その前からコンピュータとかインターネットは好きで、中1の時にIBMのAptivaっていうタワー型のパソコンを買ってもらったのが初めてですね。当時はお金なかったんだけど、お年玉貰ったら内蔵ハードディスクを買ってきてつけてみたり、月間アスキーとか買ってましたね。

橋田一秀さん

でもインターネットは親がやらしてくれなくて、高校くらいに入るとインターネットが普及し始めて、友達もテレホーダイに加入してゲームの通信対戦をしていたりして、超羨ましかったです。
大学受験して浪人時代にパソコンを買い替えてもらったタイミングでやっとインターネットも接続して貰いました。既にWindowsXPが出た頃なんですけど。
大学は理系に進んだんですけど、大学1年からプログラミングとかHTMLやCSSを書く授業があって、それでホームページを初めて作りました。それが奇跡的に残っていて(笑)
geocitiesの無料サイトで、全部HTMLベタ書きで日記、しかも全部センター寄せ(笑)2003年12月3日から1年くらい続けてましたね。

橋田さんのサイト

この後プログラミングのC言語とか3DCGとやってたんですけど、全然駄目で、挫折して単位落としました。

大学卒業後、SIerに就職すると研修とかで2ヶ月間くらいJavaとかやるんですけど、全然無理でした。
超つまんなくて。ただSIerってプログラムかけなくても仕事は務まるんですよね。
仕事の流れは知る事ができたんですけど、結局1年半で辞めて。

別のことをやりたくて辞めたんですけど、今振り返ってみると、大きな会社が向いてなかったり、先輩とうまくあわなかったんだなと思います。

プログラミング初心者として株式会社うるるに就職

それで辞めてこれからどうしようかと困ってた時に助けて貰ったのが、あるオーダースーツを作っている社長さん。以前から友達でちょっと相談したら、取り敢えずウチへ来いよって言われて、裏方とか手伝ってたんですね。そこで今までやったことなかったんですけど、Webのディレクションをやって。外部のデザイナーと僕でサイトを一個作りました。もちろん僕は初心者だったので、社長が考えたものをデザイナーと一緒に詰めるっていう作業をやってただけなんですけど。

スモールビジネスをちゃんと見たのってその時が初めてで、この会社はマンションの1室でやっているような会社なんですけど、口コミとホームページでしっかり集客してて回ってるんですよ。スケールさせようと思ってるビジネスではなくて、世界観は路地裏のテーラーで知る人ぞ知るみたいな。でもモノは凄くいいし、例えば伊勢丹とかで作る30万くらいのスーツが2/3くらいで作れてしまうような。それで僕はWEBのディレクターになりたいなと思うようになって、就活するんですよ。
でもやっぱり未経験なんで雇ってくれるところなんてなくて、半年くらい就活をした後、友達が前職の株式会社うるるを紹介してくれたんです。

株式会社うるる

で、うるるは今でこそ50人以上の社員がいるんですが、僕が入社した頃は10人くらいで、面接にいって社長とCTOの(長屋)洋介さんと面接したんですね。僕はその時から「自分で将来的にはサービス作りたい、ディレクターとか営業とかやりたいです」って言ってたんですけど、結局空いてなくて、「プログラマーなら初心者でも募集してる、今作ってるサービスがあるので、そこに勉強しながら入ってもらうことは出来るよ。将来的にWEBサービスを作るなら、作れたほうがいい。作れなければ誰かに頼むしかないしお金もかかると。絶対に自分で作れた方がいいから、前にもSEやってたしシステムの事はある程度わかってるから取り敢えずやってみたら」って言われて入社を決めました。

まず会社に行くと、本が4冊くらい積まれてるんですよ。で、これやっとけ、みたいな感じで。入社時は洋介さんしかプログラム書く人いなくって、僕と僕より2〜3週間ぐらい前に入ったもう一人同じくらいの初心者がいて、CTOと初心者2人っていう感じで。
べったり教えて貰えるっていう状況でもなく、(洋介さんは)めちゃくちゃ忙しいから僕らは黙々とテキストをこなす。毎日6時になったら進捗報告と今日学んだ事を話して、質問することができる質問タイムがある。っていう生活を2ヶ月くらいやってました。
最初の1ヶ月くらいはHTMLやCSSなんですけど、PHPのプログラミングに入ってからは、全然出来なくなったんですよ。半年の試用期間があったんですけど、その試用期間が終わりそうになる時に全然アウトプット出来なくて、これまずいとヤバイなと。無茶苦茶やってたんだけど、アウトプット出来てないから駄目だ、クビかなと思って。
その時に洋介さんと飯を食いながら、「このままじゃ置いておけない」って話になって。
で、言われたのが、

「はっしーはね、普通なんだよ。成長してるベンチャー企業だから、会社の成長に全く追いついていない。ベンチャー企業に求められるレベルは普通じゃなくて、「こいつ出来る」っていうレベルじゃないと駄目なんだよ」

で、正直クビでもしょうがないかなとも思ったんですけど、アルバイトとして置いて貰えることになって。時給1,100円とかで(笑)

アルバイトに降格後、再び社員へ。プログラマーとして大きく成長する

それから約半年後に、再び社員になったんですけど、その手前にしんどい経験があって。
うるるって基本自社サービスしかやってなかったんですが、唯一うるる時代でやった外部の案件で、当時僕は戦力になっていなかったんですけどアサインされて。結構大変でした。先方のサーバールームにサーバーごと納品するっていうかなり無茶な案件だったんで、神田のサーバー屋さんに朝買いにいってセットアップしてプログラムかいて、結構会社に泊まったりしてキツかったけど、でもキツイからヤダとは全く思ってなくて、するしかないっていう状況になったのはヤマを超えられたキッカケでした。ずーっとキツイのは大変だけど、たまに負荷を与えるのはそのタイミングで成長出来るのでそれは凄く良いなと思いました。
エンジニアの成長って段があると思うんですよね。ずーっと続けててもなかなかアウトプットが出なかったり理解出来てなかったりするんですけど、いくつか経験を積んだり同じことを何回もやっていくと出来るようになってくる。僕はそれが最初に来るのが遅かったんですよね。

で、社員になって自社サービスを作る仕事をしていていくうちに、1年くらいしたら自分でWEBサービスをちょいちょい作れるようになったんですよ。
ただ、自社サービスだけやってると自社内で全て解決しちゃう。ユーザーはいるんだけど、仕事振ってくれる相手がいるっていうわけじゃない。社内から出ることがないんですね。それで、僕がサービスを作りたいっていう話を社内の人に話をしたら「Mashup Awards」っていうハッカソンがあるって話をしてくれて。当時今から3年前なので7回目ですね、そこに遊びにいったんですね、めちゃくちゃ緊張しましたけど。

で、実際参加してみて、他の参加者がどういう考えをもってどういうものを作るかっていうことを見てて、それが大きい刺激になって、その時はちゃんと完成出来なかったんですけど、来年はちゃんと作ってだ出そうと思いましたね。その時隣に座ってた人やお昼を一緒に食べにいった人は今でも結構仲良かったりしますし、そういう出会いもあったのが良かったですね。

スタートアップイベントに参加するように

その後「Mashup Awards #7」の事務局長やってた山本さんという方が、翌年の2月くらいに、CoffeeMeetingというサービスを始めたんですね。で、それをFacebookで知って、「これはヤバイ!超面白い!」と。ちょうどその時、結局公開しなかったんですけど、「ノマド男子.com」っていうサイトを作ってたんですよ(笑)
昔は休日にカフェでドヤリングするような人だったんですよね。MacBookじゃないけど(笑)同じWi-Fiを利用している人同士とやり取り出来たり、お店の人と仲良くなれるっていうツールを作りたいなと思ってて。結果陽の目をみることがなかったんですけど。

で、その年の4月に渋谷のmixiの会議室で200人くらい集まって、CoffeeMeetingのミートアップがあったんですね。その時に山本さんが「6月に起業します」みたいな事いってて。
「それで起業できるんだすげぇ」みたいな。
その時にCoffeeMeetingに投資してる投資家とか仲間の起業家とかクローズドβの時から使っていた初代のエバンジェリストの人達と知り合って、起業というかスタートアップというものを知るようになった。
それから投資家のインキュベイトファンドの朝会とか、スタートアップのイベントとかに顔を出すようになって、アイデアとかサービスを話したりするようになりました。
それで、「ノマド男子.com」の話をしたら、それ誰が使うの?ってボロクソに言われたり(笑)

WEBサービスカタログ

その後もブログとして密かな人気を集めている「WEBサービスカタログ」も、インキュベイトキャンプっていうイベントに最初Webサービスとして出したんですけど、「それってカイユリコしか使わないよね」って言われたりとか(笑)
で段々コンセプトが変わって、ブログになったんですね。ただの紹介だとTech系のメディアやレビューサイトだったりいっぱいあるので、WishScope使ってインターン雇って正社員になった人の話とかそういう体験談を載せてたりしています。そういう話をいっぱい集めて将来メディア化出来るといいなと思っているので、みんな書いてくれたら嬉しいなって思ってます。いや、書いてください!

その後は「peraichi」っていうサービスプランで再度半年後のインキュベイトキャンプに出たら、次の日にメディアに載っちゃって。それを見た会社の人がシェアしたりして、「はっしー会社やめんの?サムライから出資決定?」とか言われちゃって、そんなの全然決まってなかったんですけど。ただ、出資の話があったりしたことで(スタートアップの)気持ちは固まったんですよ。嫁さんの反対があってもやろうときめた。

それで、うるるの洋介さんにはスタートアップやっていきたいんですよって話を1年半くらい前からいってたんですけど、そういう記事が乗ってシェアされちゃったんで、会社の他の上司とか人事総務に説明して、今すぐ辞めるわけじゃなくて、嫁さんのこともありますし、暫くはやりますって話をしました。

で、そのキャンプが5月で、嫁さんには10月にOK貰って、(辞める)時期について話して、収入どうしようかなって話になって。
「peraichi」っていうサービスをいきなりマネタイズするのはキツイな。あと貯金が言うほどなくて、よく半年とか1年分の貯金をためておけっていうじゃないですか。全然少なかったんですよね。

Co-Edoとの出会い

起業と平行して進んでる話で、(コワーキングスペース茅場町)Co-Edoとの出会いをまず話したいんですけど。
去年1年位前に初めてうるるで勉強会をする話を僕が言い出して、うるるの他のメンバーがCo-Edoの田中さんと知り合いで、こういうコワーキングスペースが出来たからいってみようぜっていったのが、キッカケでした。
それでこれまでカフェに行ってたのが、快適だし田中さんとも仲良くなってCo-Edoに通うようになって。

昨年5月に起業を決めた時も事業プランを見て貰ったりとか、プレゼンを見てもらったりとか、嫁さんとか貯金の話をしたりとか色々相談してました。
田中さんは起業とかしないほうがいいっていうんですけど、全然説得力ゼロですよね(笑)
それで昨年6月くらいからなんか一緒に出来ないかって話をして、イベントやりましょうって事で始めたのが「Hot startups beer bash」っていうイベントで、それ以外にも色々やっています。コワーキングスペースにドロップインで来る方ってキッカケがイベントや勉強会の方が多いんですよね。

それでCo-Edoにいるようになってくると仕事を頼まれる事も多くなってきて、うるるは副業禁止だったこともあって、受けられないし、お断りして、必要であれば他の人にパスを投げたりしてたんですね。そういうのが増えてきたし、そんな話を田中さんと話してて、そこにいる人に仕事をお願いするのが一番いいんじゃないかって話になって、それが今やってるCo-EdoエキスパートソーシングっていうCo-Edoでの受託開発の原型になんです。
それを去年の冬から始めることにしました。
仕込んで3ヶ月くらいで仕事が回り始めて、僕が会社を辞める頃にはキャッシュが立っていた。
Co-Edoという場所があって、田中さんと僕に仕事が振ってきて、頼める人がたくさんいて、更に言うとクライアント側もエンジニアにとっても、僕と田中さんがCakePHPのエンジニアなので、そこのジャンルであればカバー出来るっていうのが強みだし。あとクライアントからするとフリーのエンジニアさんに仕事を頼むのって結構不安だったりするんですが、基本契約は田中さんの会社がやってくれるので安心だったりするんですよね。独立する前にCo-Edoエキスパートソーシングが仕組み化されたのは本当に良かったです。

今後の展望

今後の展望は、プロダクト作ってリリースすること。
今、アプリのランディングページを一瞬で作れる「peraichi」というサービスを作っていて、6月か7月にはリリースしたいと思ってます。それをちゃんとリリースしてスケールさせたい。

有言Labo

それと、今、「有言Labo」という所謂自主インキュベーションプログラムを企画していて、この3ヶ月でプロダクト制作してリリースしたい人を集めてやっています。で、アドバイザーも著名なキャピタリストの方に協力して貰ったりしています。
10チームのスタートアップが参加していて、毎週月曜日の朝7時半にプランや進捗をピッチをしています。
います。
今全くリソースがないので協力してくれる方を募集しています!

5年後10年後っていうのはぼんやりとではありますが、そもそも「なんで起業したか」っていうと、仲間を集めて、良いチームを作って良いプロダクトを作っていきたいってのがあって、その中でも自分は旗振り役が合っていると思っていて、それは必ず続けていきたいと思っています。
例えばサービススケールさせて大きくしていきたいと思うんですが、ゴールとして上場かバイアウトはさせたいなと考えています、5年後くらいには。

「崖っぷち成功説」

これ僕はよく言ってるんですけど、崖っぷちに立った状態だとやらなきゃいけない状態なので、やめてもいいけどやめたら崖から落っこちるわけです。

橋田一秀さん
落ちたら落ちたでなんとかなるんだろうけど、落ちたくないので頑張る。
具体的には、例えば起業を決めてしまうとか他にやることなかったからとか、うるるにはそういう人が多くて、うるるに一緒に入った3つ上の人もこれまで体力仕事しか経験がなかったけど、30歳になって手に職がないからヤバイなって奮起されて今じゃ課長だったり。

そう考えると崖っぷちのやつって絶対伸びるんですよ、伸びるしかないんですよ。
これから起業したいエンジニアを目指すっていう人は、全てを捨てるくらいの心構えでこういう状況を作るっていうのは大事だと思います。

以上、橋田さん、ご協力ありがとうございました!
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たぐちゆうき

たぐちゆうき

PROsheet ブログのメインライター。 エンジニアの皆さんの「好きで活きて得意で稼ぐ」を応援します!

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